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詩集『地霊頌(ゲニウス・ロキしょう)』
内海康也/著

 地霊の化身はハルシオンでも眠れない
メタフィジカルからミュトスへ。地霊と感応し、比喩の翼に乗り、発語の暗渠を通って、ことばの地下水路へと潜行する思考のつぶて。個の痛みに耐えて進化し続ける詩群は、時空を超え、存在の暗渠で鳴り響く孤独なシンバルだ。
ISBN978-4-8120-2087-6本体2500円(+税)

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詩集『宇宙の青い いのちの星』
伊淵大三郎/著

山形の風土と自然、移り変わる季節の中で、
沢山のいのちが生まれ、出会い、去っていく。
その歓びと悲しみを、
さりげない日常スケッチとして描き出す、
情感豊かな抒情詩集。

ISBN978-4-8120-2109-5本体1500円(+税)

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詩集『面影』
門林岩雄/著

幼い頃は
母に手をつながれた
子ができて
その手を引いた
今はひとり
断崖をゆく
「道行」

ISBN978-4-8120-2107-1本体2000円(+税)

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詩集『空の底を歩く人』
関中子/著

空の底深く誰もまだ手にしたことのない、
美しい「し」が埋もれている。
そのありかを知るのは「し」に至る病にとりつかれた人だと、関中子さんは書く。
「し」への敬いを持つ本物の「し人」だけが魂の底を歩み、本当の「し」を掘り出すことができるのだ。(一色真理)

ISBN978-4-8120-2100-2本体2000円(+税)

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新・世界現代詩文庫13『朴 利道詩集』
権宅明/編訳 、 森田進/監修

 朴利道の詩篇は、特殊な信仰的意味よりは、人間の持ち合わせている普遍的希望と知恵に対して書いた結果として読める。言うならば、彼の詩は終始一貫して人間と生の原型に近い言語的形象である。私たちはこの清潔でありながらも孤独な求道的自我を通して、広々とした想像力、すなわち自然と人間、神性と人間が生の果てのない境界で出会った、文学的昇華を経験するようになるのである。
  柳成浩(文学評論家・漢陽大学教授)解説より
ISBN978-4-8120-2102-6本体1400円(+税)

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詩集『生樹の門』
在間洋子/著

詩人は詩を以って、人々になんらかの喜びか救いを与えねばならない、といわれる。
在間さんのこの詩集には三十余篇が、それぞれに趣向を凝らして作られている。
私自身この一巻とつきあって、ひどくゆたかな心の寛ぎを覚えた。
在間さんの生樹の門をくぐっての行程はまだまだ長い。
健在に謳いつづけてほしいと願ってやまない。
(伊藤桂一・跋より)

ISBN978-4-8120-2101-9本体2000円(+税)

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詩集『花とひかり』
比留間美代子/著

比留間美代子は、花を愛で、花を活け、与えられた生命を真摯に生きている。最愛の夫を天の花園に埋葬した、詩集『花吹雪』の感動はまだ記憶に新しい。今、再生し、進化した詩人の思いとことばが、花の精となって地表に舞い落ちる。(中村不二夫)
ISBN978-4-8120-2091-3本体2000円(+税)

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現代詩の新鋭31『僕が妊婦だったなら』
山下洪文/著

雲のような母乳を 空に滴らせるのに――
ふくらみのない 胸のあいだに 暮れ残った光が迷いこむ
ほの赤く照らされた るはずのない胎内に
まだちいさな君がまどろんでいる

ISBN978-4-8120-2082-1本体1800円(+税)

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詩集『風に聞いた話』
木村淳子/著

あの日、地面が大きく揺れ、高い波が押し寄せて、大地は闇に沈んだ。
でも、自分の中に「感じる心」がある限り、書き続けなければならない。
詩人とは世界を回復し、光を取り戻すための一粒の種子なのだから。
(一色真理)

ISBN978-4-8120-2085-2本体2000円(+税)

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叢書〈社会 現実/変革〉6『赤い靴』
内田るみ/著

今日も人は旅をしている
生きることは足に棘を刺して、赤い血を流しながら歩くこと。
社会の中で怒りを灰になるまで燃やし続けること。
血と灰は混じり合い、
やがて言葉という透明な赤い靴になる!

ISBN978-4-8120-2096-8本体1800円(+税)

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詩集『雛の帝国』
花潜幸/著

茜の船が来るまでには
帰っておいで、
私も生まれたふりをして
あなたを待とう。
ISBN978-4-8120-2095-1本体2000円(+税)

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叢書〈社会 現実/変革〉3『海へ、と。』
奥主榮/著

もう 聞き飽きたという言葉に
私たちはまた殺されるのです


ISBN978-4-8120-2069-2本体1800円(+税)

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詩集『真夜中の庭』
わたなべ麻里/著

少女の時間。
目の前にいるのに、あなたの顔が思い出せない。
知りたいのは自分自身の心の感じ方だった。
少女から女性へとうつりゆく、傷つきやすく揺れやまぬひとときを、
水彩画のように繊細に、時には火花を散らす荒々しいタッチで、
瑞々しく描き出す。

ISBN978-4-8120-2118-7本体2000円(+税)

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詩集『中道いきがたし』
こちゅうのてんち/著

どの鳥も自分の羽で飛ぶ……と、スワヒリ語の諺は言う。
幼くして交通事故に遭い、
自分の小さな世界の中だけで生きてきた。
でも、迷い苦しみながらも愛する心を保ち続け、
千年後にも花咲く不変の心を届けたい。
自分の生きてきた証しとして。
ISBN978-4-8120-2125-5本体2000円(+税)

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詩集『気まぐれな神』
埋田昇二/著

風記憶に果てがあるのか
時間の川を遡っていくと
やがて
ヒマラヤの渓谷に到達する
底にはアンモナイトの化石が
転がっている
億年の時を経て
やがて
満々と水を湛えた
母の海にとどく
ISBN978-4-8120-2139-2本体2500円(+税)

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『大貫喜也全詩集』
大貫喜也/著

それにしても、大貫喜也さんはこのような非情な運命を、ヨブのように、よくぞ生き抜いてきたと、今、老後を穏やかに生きるあの温顔に感動するのである。繰り返せば、『大貫喜也全詩集』の中で際立つ絶唱「白い螺旋と僕」において深く描ききった根源的な人間観、自己の卑小をわきまえ、不甲斐なさと罪深さを自覚し、運命を生きること、そのフィロソフィーに立ったからこそ、彼は過酷な運命を生き抜くことが出来たのではないかと、私は信じている。
(石原武・解説より)

ISBN978-4-8120-2120-0本体6000円(+税)

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詩画集『美と信仰と平和』
森田進&森田直子/著

いつか信仰が美学を支え、
美学が信仰と神を讃える時が来ないものだろうか。
それを詩の栄光だといったら、
あまりにも独断だと一笑されるだろうか。

ISBN978-4-8120-2073-9本体2500円(+税)

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詩集『老女のボン』
西岡光秋/著

世界が傷だらけで呻き、のたうっている。そんな時代だからこそ、人ひとりのいのちの重さにつり合う言葉を、心の底から湧き上がる“私詩”として書き続けたい。冥界に去って行った詩友や母たちへ、万感の思いをこめて捧げる男の魂の挽歌を。

ISBN978-4-8120-2077-7本体2000円(+税)

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詩集『晩年』
有馬敲/著

えらいすいまへんが もうちょっと生きてまっせ
八十路の坂を越えた今、自分を取りつくろってもしかたない。
もうそろそろ年貢の納めできや。
けど、おめでたい人間どもの行くすえをしかと見とどけるまでは、
一日でも多く生きてやる。
共通語、日常語の垣根を越えて、
さらに新たな領域へ挑む円熟の最新詩集。
ISBN978-4-8120-2083-8本体2500円(+税)

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詩集『村』
谷口謙/著

淋しいから詩を書くのです
つまるところ
ぼくの詩はそれにつきます
目をつぶり
考えて 考えて
目を開き
書いて行こう
おこがましくて
何かに憑かれたように
詩の形が溢れるように
書いて行こう

ISBN978-4-8120-2105-7本体2000円(+税)

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詩集『有情無情、東京風景』
北一郎/著

不思議な詩集……迫力は一貫して感動を覚えさせてくれる。表現は微妙に振幅して完成度をたかめてきた。作者は、作者の意図通りの結実を遂げて、故に、説くよりも語るよりも、昂奮して謳うことを選んだのだ。みごとな成果といいたい。
(伊藤桂一)

ISBN978-4-8120-2097-5本体2000円(+税)

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詩集『セルペンティーナ/わがメルヘン』
植村勝明/著

心は(花のように美しいが、不確かですぐにしぼんでしまう)もの。精神は(終局的表現に辿りついた物質だが、極めて不安定)。人間の孤独を豊かな寓意で鋭く抉り、世界を根底から定義し直す箴言詩集。現代詩が今また、新たな領域へ一歩踏み出した。(一色真理)

ISBN978-4-8120-2088-3本体1600円(+税)

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詩集『テルコット村の朝の道』
塩田禎子/著

鴨長明は「方丈記」の中で、大震災を災害ルポのように臨場感を以て表現している。塩田禎子の詩も、寺社、山道、村、自然を、自分がそこに訪れたような気持にさせる。寺社の歴史、自然、風景と、自分の思い、現実批評などが詩情豊かに、余す所なく表現されている。
(菊田守)

ISBN978-4-8120-2086-9本体2000円(+税)

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詩集『五瓣の花びら』
金敷善由

さくらの季節になると
忘れられないそのむかしを
想い出して了うのである
その事は今でも僕の生命の襞へ包み隠さず
屍となって
纏いついていたからである

ISBN978-4-8120-2098-2本体2000円(+税)

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詩集『あひるの消えた道』
井上尚美/著

井上尚美さんほど夕暮れの似合う詩人はいない。一番星が光る日本画のような風景の中に、死んだ父母や弟、友達がおぼろげに姿を見せる。その詩を読むと郷愁で胸がいっぱいになり、いつも幼年時代のふるさとへ帰りたくなるのだ。(一色真理)

ISBN978-4-8120-2090-6本体2000円(+税)

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詩集『思いは季節と花に』
北条敦子

だってだって こんなにも空は真っ青
花はいつだって季節に寄り添い、咲いては散り、次の花へと席を譲る。愚痴一つこぼさず、争いもせず。私もいまを大切に、思いのままに花咲こう。せめて残りの人生を美しく。

ISBN978-4-8120-2080-7本体2000円(+税)

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『中国現代詩人論』
秋吉久紀夫/著

中国の現代詩がわたしを魅了するのは、
かれらの中に濃厚に存在していて、
わたしの中には希薄にしか存在しない
社会性と歴史性を基盤とした現実に対する変革意識です。無時間的原型の神代に舞い戻る訳にはゆかないのです。

ISBN978-4-8120-2099-9本体3000円(+税)

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詩集『風の祈祷書』
加藤明彦

風の吹き抜けていった夜の街に
誰も触れたことのない詩行のような 雨が降り始める
佇んでいる街の影が遠のき すべての音が消え
夜の静寂から降る雨は ものの魂を綴るように
街の暗い隙間に凍みこんでゆく

ISBN978-4-8120-2094-4本体2000円(+税)

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詩集『囀り』
渡ひろこ/著

12_2_31.jpg「私を彩って。そして汚して…。」
小さな悲鳴を上げる皿。立方体の中で折り曲げる手足。
SNSサイトを回遊する視点が映す現代の群像。
そして肉親の死の悼み。多面体の感性が囀る二十三篇の変奏曲。

ISBN978-4-8120-2092-0本体2000円(+税)

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新・日本現代詩文庫112『新編石原武詩集』
解説/秋谷豊・中村不二夫

 石原さんの詩は、現代の暗部を見つめる人間の実存的な認識によって、内部から発するおのずからなる詩的構成(コンストラクション)がある。
 独特の切りつめた言葉の緊張感。そしてそこに同時に即物的な現代の実像に迫るリアリズムがあって、それが彼の詩を堅固なものにしている。
(秋谷 豊・解説より)

ISBN978-4-8120-2089-0定価1400円(+税)

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新・日本現代詩文庫113『長島三芳詩集』
解説/平林敏彦・禿慶子

 敗戦直後の第二回H氏賞詩集『黒い果実』などで広く知られる詩人長島三芳が満九十三歳で他界したのは二〇一一年九月のことだが、死の直前まで詩を書きつづけた生命力には誰しも感嘆するほかない。長島の詩歴はほぼ八十年にわたり、生前に出版された詩集九冊、選詩集一冊、さらに少なからぬ未完詩篇があって、本書は彼の全詩選集になるが、その生涯を辿ることで、埋もれがちな日本の現代詩界の一側面を明かすことができるだろう。(平林敏彦・解説より)
ISBN978-4-8120-2076-0本体1400円(+税)