ある大晦日。日本海の荒波。しんしんと降り積もる雪。さびれた旅館。
北関東の任侠親分連が、毎年恒例、年忘れの大ポーカー大会に集う。
腹の探り合い。乱れ飛ぶ札束・・・!
裏日本、直江津。
この平和な街の年の瀬にあたっては、警察の警戒など皆無。
親分連がシマを離れ、年に一度、はるばる羽目を外しに渡って来る頃には、格好の穴場であった。
が、この年の瀬には、ひとつの間違いが・・・。
世を忍ぶ夜逃げの家族が、この旅館に流れ込んでいたのだ。
一家心中でも図りそうな家族・・・。その悲劇の元凶、ギャンブルに身を滅ぼした亭主が、
この賭場に現れたから、さあ大変!!
夜逃げ家族が、この期に及んでギャンブルに手を出す!!
よそ者の闖入(ちんにゅう)に、親分連も黙っちゃいない。
折しも、北上した越前蟹が、例年になく大漁だ!!
日本海直江津の裏通りに巻き起こる、上を下への大騒動!!!