2019年2月26日更新

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詩集『九月の秋風』
横倉修一/著

山裾に燃え盛る枯穂は
夕風に一斉に雪崩を打って
灯籠のように山肌を流れ下ってゆく

ISBN978-4-8120-2486-7
定価 本体2000円+税
発行日 2019年2月10日

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詩集『片々好雪』
横倉修一/著

ひたすら舞う雪片の呟きに
耳を澄ましていると
「自分はなぜここに存在しているのか?」
という想念が
わたしの心を突き上げてくる

ISBN978-4-8120-2487-4
定価 本体2000円+税
発行日 2019年2月10日

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詩集『私の小さな人生』
相原勝/著


絶望していたので
信濃川の河川敷を
六歳になる息子を
かたぐるまして歩いた

タンポポが一面びっしり
咲きやがって

初夏かなあ

つまらないから
石をけっとばしたら
ぐらっときて
子供は
わーと
はしゃいだ声を
あげた

ISBN978-4-8120-2488-1
定価 本体2000円+税
発行日 2019年2月15日

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新・日本現代詩文庫142『万里小路譲詩集』
万里小路譲子/著

 失意や不条理で絶望にひたるよりも、むしろ恋情のような熱い心で、いま・ここに在る生を永遠のものとして享受しながら、では「なぜ」とその意味と対話する精神を持続している。誕生し、生きて、恋して、死にゆく、この宇宙の片隅に現成した一存在として、永遠の空に向かって「問い続ける存在」であり続けることが救済である。そのことによって万里小路譲はまぎれもなく時を超えてゆく詩人なのである。
(近江正人・解説より)

ISBN978-4-8120-2490-4
定価 本体1400円+税
発行日 2019年2月20日

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新・日本現代詩文庫143『稲木信夫詩集』
稲木信夫/著

 稲木氏が鈴子を文学の師と仰いで詩的出発をしたことは稲木氏の詩の歩みに大きな影響を与えた。それは詩の傾向が相似だといったようなことでなく、稲木氏の詩を書く姿勢の根本のところに中野鈴子の教えが生きているということなのだ。教えの中心は忍耐の精神であり、克己の精神であり、抵抗の精神であり、行動の精神であろう。稲木氏の詩は鈴子の詩の系譜を継承する。
(広部英一・解説より)

ISBN978-4-8120-2489-8
定価 本体1400円+税
発行日 2019年2月10日

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詩集『脳に雨の降る』
吉川伸幸/著

想像すること、感じ考えることを断念しないこと、
記憶し続けること、
それが私にできる唯一の、せめてもの抵抗

いかなる状況にあっても常に自分自身であること。そんなことができるだろうか。自分がその場に居合わせたら、あるいは彼自身であったなら、その行為を押しとどめることができただろうか。「ことば」を消せ、と命じられたら私もそうしてしまうのだろうか。

ISBN978-4-8120-2478-2
定価 本体2000円+税
発行日 2018年12月1日

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