詩集『錦繍植物園』
第24回日本詩人クラブ新人賞
中島真悠子/著
ドーム屋根の温室、そのなかでは、さまざまな植物が刺繍糸のように伸び、からまり、もつれ、縫いつけられている。はりめぐらせる色とりどりの感情、煙るような毛細血管、むき出しの神経の回路図のようにも見えてくる。それは痛々しいが、だからこそいつまでも眺めていたいほど官能的で美しい。
(白石公子・栞より)
ISBN978-4-8120-2067-8 C 0092
定価 (本体2000円+税)
詩集『私の空』
香咲萌/著
香咲さんの
「自然の一員」という自覚は尊い
彼女は 杉や楠のように
一年ごとに確かな年輪を刻み
成長する
この自覚は 地球と共に生き
生命の根源 宇宙との接点をもつ
今日の環境問題の
大切な拠点!
熟語玩味の要あり
(比留間一)
ISBN978-4-8120-2048-7 C 0092
定価 (本体2000円+税)
詩集『のこれ ことばに』
橘田活子/著
橘田活子さんは日常の身近な出来事を大切にするリアリズムの詩人だ。ヒューマンで平明な詩風は変らないが、本詩集で詩人はより普遍的で核心を突くテーマにも果敢に挑戦している。小さな源流が大河へと変貌する様を髣髴させる、著者畢生のライフワークである。
(一色真理)
ISBN978-4-8120-2062-3 C 0092
定価 (本体2000円+税)
『方法序説』
岡本光明/著
序説とは始まりの話である。
結局どういう結論を出し、人類は生き延び続けることができるのか。そして個人はどのような方法で生き延びるべきなのか、ということか(ことばは回り続ける)。
ISBN978-4-8120-2068-5 C 0092
定価 (本体2000円+税)
『ゴッホのカラス』
宮田小夜子/著
「息子に殺された父」と「母を犯す男」(喪中欠礼)たちがいる、
この暗黒不毛の世界を安易に承認してはならない。
詩人の魂は内部に潜む鬼と向き合い、罪深い身体を洗い流し、
超越者に託された人類解放の地を目指す。
詩人の才知と叡知が人間の真実を深く掘り下げた力作詩集。
(中村不二夫)
ISBN978-4-8120-2058-6 C 0092
定価 (本体2500円+税)
『陽気ぐらしのタンポポ』
杉野紳江/著
この詩集は
人間愛にあふれている
特に家族に対する暖かさは
ぐっと親近感を増す
誠実な文体は
たくまざるユーモアを生み
自然と頬がゆるむ
ユーモアは 現代生活の花
読者を前向きに 健康にする
(比留間一成)
ISBN978-4-8120-2057-9 C 0092
定価2100円(5%税込))