2025年 8月 8日更新
『詩と思想詩人集2025』
詩と思想編集委員会/編
1972年「詩と思想」に集った詩人たちは、自らの編集による、特定の詩的傾向や思想信条に偏らぬ全国誌の創刊を志した。
今年も442名の詩人たちが地域や世代をこえて作品を寄せた。
戦争や気候変動などに脅かされるこの時代に詩人は何を考え、どのように表現したか。詩を愛する方々にこの作品集をお届けする。
ISBN978-4-8120-2905-3
定価 本体5000円+税
発行日 2025年8月31日
お帰りになる門口に詩集『美し森と海風』
齋藤和子/著
わたしの詩の森を
いつか人は当たり前に
被曝の森と呼ぶ
ふるさとはいつかセピアの風
椿の実を拾った屋敷の奥から
登窯の辺りに吹いて
神様が出雲に出立して
ひょいっと現れて私を吹く風
ISBN978-4-8120-2901-5
定価 本体2000円+税
発行日 2025年7月12日
2025年 7月 14日更新
詩集『遠い孤影』
星善博/著
血の道は絶えても
生きる時間が重なりあった人々の名は
記憶の底で湿った息を吐き続ける
ISBN978-4-8120-2887-2
定価 本体2000円+税
発行日 2025年6月30日
『四国遍路 さぬきのみち』
中地中/著
一人の人間が生を閉じる際の
理想形の一手段と考えられている宗教上の
涅槃像とは何か、そして生身の生命体としての、
己の生の終焉の仕方はどうあるべきか、
動と静、今生界と他界、
この交錯する二軸を対比させながら、
終焉への道を模索してゆく
ISBN978-4-8120-2896-4
定価 本体2300円+税
発行日 2025年6月30日
詩集『究竟の華』
大塚常樹/著
失われるものが消えるとき
大きな海がわたしをつつみ
大きな湖がわたしをはこび
大きな壁をわたしはこえる
失われるもののために
大きな
失われたものたちのために
わたしはいまここにある
ISBN978-4-8120-2900-8
定価 本体1500円+税
発行日 2025年6月30日
詩集『帰り道』
渋谷眞砂子/著
周囲の人が逝くたびに
私の一部が失われていく
共に過ごした思い出が
小さな絵になっていく
時が失われていく
月夜に手をかざしたら
爪が消えかけていた
ISBN978-4-8120-2904-6
定価 本体2000円+税
発行日 2025年7月7日
詩歌集『手を開く』
青柳泉/著
青柳さんは、思い出話を題材に、写真・小鳥・帽子・ポスト・雪・雨・傘・電話等を用いた心理情景描写の中に、暗喩・象徴・伏線といった高度な技法を巧みに滑り込ませて、自己存在の心懊の本質を探り続けている詩人なのです。(中谷順子)
ISBN978-4-8120-2899-5
定価 本体2000円+税
発行日 2025年6月20日
2025年 6月 17日更新
評論集『瞬間の王と現実の王』
金田久璋/著
師と仰ぐ谷川健一論、その弟谷川雁と詩の成り立ちから始まり、太宰治、三島由紀夫、柳田國男、島尾敏雄、さらにはトーマス・マンと論を進めてゆく。精細で緻密な筆致の論証が心をうつ。さらに岡崎純論と福井の詩人たちへの行き届いた紹介、詩を巡るエッセイまでを収め、著者の多岐にわたる仕事の全貌を全角度から集成した、画期的な評論集出来。
ISBN978-4-8120-2888-9
定価 本体3000円+税
発行日 2025年4月27日
詩文集『絶望の八円』
青山晴江/著
社会の片隅でひっそりと生きるひとびと。その悲しみと苦しみに寄り添う詩と文章。殺伐としてきた時代に、柔らかな心を取り戻す、貴重な一冊です。
(鎌田慧・ルポライター)
…彼女のスゴサは、哀しみいっぱいの袋をかかえながら、他人のかなしみをわがことのように感じ、動き、詩のかたち、あるいは散文で表現していること。
(石川逸子・跋文より)
ISBN978-4-8120-2898-8
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月25日
詩集『目』
渡辺穎子/著
詩をただ書くのが詩人ではない。
日常のなかに詩を見つけ
詩を生きることこそが、
詩人である。
(中原道夫・跋文より)
ISBN978-4-8120-2890-2
定価 本体1500円+税
発行日 2025年3月31日
2025年 5月 24日更新
新・日本現代詩文庫172
『新編 池田瑛子詩集』池田瑛子/著
池田さんは詩集『母の家』の詩を書き終えたことで、愛する母との永訣のかなしみを癒すことができたのではないか。詩を書くということにも、また詩を読むということにも確かにそんな癒しの効用がある。
詩集『母の家』を読んで、亡き母の幻影を喚起し、母の魂との邂逅を追体験し、雪深い北陸の街で、僕も安息の時間を海辺の詩人と共有することができた。(広部英一・解説より)
ISBN978-4-8120-2894-0
定価 本体1400円+税
発行日 2025年4月7日
詩集『ホワイト・アルバム』
西岡泉/著
幸せは温かい拳銃
ジョン・レノンの声が
空を掻き回していた
MRIの長いトンネルを抜けたら
私は十七歳の君になっていた
庭に出て
空の雲の手入れをした
ISBN978-4-8120-2891-9
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月20日
詩集『ダサいポップソング』
天ヶ谷麗/著
五感がバリケードする部屋の隅で、出鱈目に聖書を読んでは涙して、
祈りの手を手垢の壁に擦り付け、雨のように降る一方的な愛を乞い願い、
自愛の顕現、神秘的な光の磔を夢想し、夢想し、夢想し!
夢想する機械の夢を夢見ることを望むのか?
そうなのか? ぼくらは それを望むのか?
ISBN978-4-8120-2889-6
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月25日
歌集『やませ』
家坂利清/著
教会のステンドグラスが夕映えて祈れる君のすがた浮かび来
だしぬけに足音がして開ける戸なみだ溢れる君が立ちおり
老いの日はしずかに橋を渡るべし残された日をいとしみながら
待望の第五歌集
ISBN978-4-8120-2890-2
定価 本体1500円+税
発行日 2025年3月31日
詩集『もくようびがにげだした』
まだらめ三保/著
ナンセンスファンタジー『おひめさま』シリーズの作家。そして『きかんしゃトーマス』など多数の翻訳家である、まだらめ三保。
あなた自身、または子どもさんやお孫さんたちがお世話になってきたかもしれませんね。今度は大人になったあなたに、まだらめ三保が「詩」の形で物語ってくれます。ちょっと棘や毒があるかもしれません。胸の奥でうなずいたり、笑ったり……。大人になりきっていないあなたの心と素敵な友達になってくれそうですよ。まるで生きている言葉の魔術を思う存分楽しんでください。(秋亜綺羅)
ISBN978-4-8120-2876-6
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月15日
折り句集『記憶の砂時計』
雨宮汐里/著
き 「きみとの距離は肘一つぶんだよ」
よ よく分からないその言葉
り 立夏の熱が僕らを包む
魔術師が紡ぎだす言葉の波に煽られてみよう。
遠くまで流されていって、世界の果てを見物しよう。
けれど、くれぐれも溺れてしまわないようにね!
ISBN978-4-8120-2882-7
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月14日
詩集『キアゲハの帰還』
和田祐子/著
君の視る未来が 少しでも美しいものであるように
わたしはようやく 言葉を発することにしたんだ
脳下垂体腫瘍による顔面神経の圧迫、肝臓への転移、余命宣告、右目失明。次々と襲いかかる苦難に対して、和田祐子は詩という言葉の盾と出会い、一日一日を辛うじて生き延びていく。いずれこの世から消えていくとしても、伝えたい言葉、残しておきたい思い出がある。常に死の予感におびえながら、キアゲハのように美しく和田の詩は舞う。渾身の第一詩集。
ISBN978-4-8120-2886-5
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月26日
詩集『キャベツの外側の葉』
山本みち子/著
けさ おばあちゃんのたいた ごはんは
すこし こげた でも
そのおこげが また おいしいんだ
ISBN978-4-8120-2893-3
定価 本体2000円+税
発行日 2025年4月30日