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2026年09月 01日更新

『詩と思想詩人集2026』
詩と思想編集委員会/編
1972年「詩と思想」は、詩的傾向や思想信条の違いを超えて詩人たちが集い、自ら編集する全国誌として創刊された。経済活動から戦争遂行までAIが浸透し、文化活動への影響も語られる現在、詩人はそれぞれの立処を確認しつつ、いかなる言葉を紡いでいるか。今年も443人の詩人たちが地域や世代をこえて作品を寄せた。詩を愛する方々にこの作品集をお届けする。
ISBN978-4-8120-2960-2
定価 本体5000円+税
発行日 2026年8月31日

詩集『軌道』
橋爪さち子/著
女の死に顔を見下ろす男の頬に安堵が広がり
映画は終わりを迎えようとしている
コメを研ぎ
鍋ものをきざむ時間が近い
ISBN978-4-8120-2951-0
定価 本体2000円+税
発行日 2026年9月10日

詩集『ナボコフの前頭葉』
久保俊彦/著
長女は 祝されぬ胎児を堕胎している
次女は 邪と知りながらも不倫を続け
三女は 街の淫靡な某所で姦淫されて
四女は 避妊せず処女膜を破り捨てる
ISBN978-4-8120-2955-8
定価 本体2000円+税
発行日 2026年9月1日

新・日本現代詩文庫176『斎藤紘二詩集』
斎藤紘二/著
この詩集の三つの特色、明晰と悲痛と果敢と―これは詩人の洞察が言葉によって私たちに、精神の、いや、魂の、脳髄の問題を啓示しているのである。……要するに、斎藤紘二氏のこの詩集は、〈人間の条件〉をあらためて問いかける真摯な一冊。
(天沢退二郎・解説より)
ISBN978-4-8120-2962-6
定価 本体1400円+税
発行日 2026年8月20日
2026年08月 07日更新

詩集『牛を尋ねて』
林嗣夫/著
だれかが庭の向こうに立って こちらをみている
いいぞ、いいぞ、と笑っている
慌てることはない、すべて楽しめ、と
この世の混沌を説いていた荘子ではないか
ISBN978-4-8120-2939-8
定価 本体2000円+税
発行日 2026年8月20日

詩集『白い手』
関口隆雄/著
かあさんが風呂敷を広げ
タオル スリッパ 位牌 化粧品 紙パンツ 歯ブラシ
お線香 虫メガネ ももひき せんべいを包んでいる
引っ越すんだよ
これから
わたしの家に
ISBN978-4-8120-2946-6
定価 本体2000円+税
発行日 2026年7月25日

詩集『自転車記』
松浦成友/著
磯部は古い町であり
区内という名称からは遠い
相模川のほとりに そっと潜む場所……
昭和の頃 ジーゼルの音を響かせて走った
あの相模線の高架が町の空を通り抜けていく
ISBN978-4-8120-2942-8
定価 本体2000円+税
発行日 2026年7月15日
2026年07月 09日更新

新・世界現代詩文庫19『タゴール詩集』
丹羽京子/編訳
紆余曲折があるものの、至高の存在を求める内面の旅は、『ギタンジョリ』とその前後の作品においてある種の頂点に達する。若き日の神秘体験に始まって求め続けた至高の存在との一体感、あるいは信頼感は、これらの詩のそこここから感じられる。これらの詩(歌)の完成度は高く、その価値はどれだけ時が経っても色あせることはないだろう。しかしそれと同時に、あるいはそれ以上に注目すべきは、タゴールがこの場所に安住するのではなく、ここから視野を逆転させていったことにある。(中略)この詩人の偉大さは、生涯にわたるその軌跡にこそある。ゆえに、この訳詩集によって、その軌跡の片鱗だけでも伝えられることを願ってやまない。(丹羽京子・解説より)
ISBN978-4-8120-2941-1
定価 本体1400円+税
発行日 2026年6月15日

新・日本現代詩文庫175『草倉哲夫詩集』
草倉哲夫/著
草倉の詩集を手に取って、若者たちだけではなく、中高年や高齢者も愚かな戦争を思い起こし、たとえそれが間接的な体験であっても、身近にいる子どもや孫たちに過去の過ちを繰り返し語ってほしい。そして、一時の愛国的な熱情に弄ばれ、他国に手をかけることだけはしてほしくない。
(中村不二夫・解説より)
ISBN978-4-8120-2947-3
定価 本体1400円+税
発行日 2026年6月30日
2026年06月 26日更新

評論集『表現者たちの現在』
山本聖子/著
詩を読むことの純粋な喜び、発見や感動、そんな至福の時間を生を前に進めるための言葉として、余すところなく伝える一冊。
高良留美子に始まり麻生直子・石原武・村田正夫ほかを論じ、詩想を語り尽くす「表現者〈詩人〉の現在」がここにある!
ISBN978-4-8120-2889-6935-0
定価 本体2300円+税
発行日 2026年5月30日

新・日本現代詩文庫174『里見静江詩集』
里見静江/著
里見の長女は、ほぼ誕生とともに夢や希望を奪われてしまっている。田村のように垂直的志向を自己否定・克服と捉えれば、里見の置かれた精神的位相に合致するし、そこから派生する生の現実は絶望でしかない。戦後詩は戦争による未曽有の惨禍(幻滅)から出発し、そこから詩人たちは虚無的に歩き始めた。それとまったく同じように、里見の詩は垂直的志向で個と家族の再構築を試みようとした。まさに、里見の詩こそ、現代の「荒地」の言語的再現の一つの典型としてみてよい。(中村不二夫・解説より)
ISBN978-4-8120-2944-2
定価 本体1400円+税
発行日 2026年6月15日
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