印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |
さえぎられた光の底で、生き場所を失ったものたちが悲しげに蠢いている。耳を澄ましてみよう。虫けらと蔑まれ、ないがしろにされた小さなものたちの、圧し殺した呟きや叫びが聞こえてこないか? ISBN978-4-8120-2189-7定価 本体2000円+税発行日 2014年11月20日
地表が氷雪に覆われても、その下には新たな芽吹きが準備されている。喪失とは再生の兆しなのだ。詩集全体を通して、いのちを象徴する水音が鳴り響いている。いのちの大きな巡りを歌い続けてきた詩人の、頂点をなす円熟の第十詩集。 ISBN978-4-8120-2183-5定価 本体2300円+税発行日 2014年11月4日
「峠の季」には〈とき〉という言葉が隠されている。未来へつながる時間と過ぎ去った時間とが出会い、すれ違うひととき、峠道を歩いていく自分の後ろ姿が浮かんで消える。今日は手が届くように空が近い。ISBN978-4-8120-2181-1 定価 本体2000円+税発行日 2014年11月15日
国と民族の違いはあるにしても、金后蘭詩人の言葉は胸をさす。詩人には国境がないからだ。この詩集『光と風と香り』が、多くの日本の読者に読まれることを願って止まない。中原道夫・解説より ISBN978-4-8120-2173-6定価 本体2000円+税発行日 2014年10月20日
この詩集は大津波の年に出される予定だったが、三年の仕切りなおしの間をおくことになった。三年を経てなにかが変わったわけではなく、津波にさらわれた家の跡に家が建てられるように、波でさらわれた詩の跡に同じ詩が書き連ねられたにすぎない。(「あとがき」より) ISBN978-4-8120-2176-7定価 本体2000円+税発行日 2014年10月20日
沖縄文化の振興に生涯をかけてきた詩人による13年ぶりの新詩集。集団自決をめぐる証言、琉球弧の地理的条件、ウチナーグチ(沖縄語)の語源など、土を掘り起し、骨をなぞるようにして書かれた詩篇は、マブイが語りかける〈沈黙の中の真実の言葉〉だ。 ISBN978-4-8120-2159-0 本体2500円(+税)
あなたの美しい立ち姿に心地よい涼風が流れ、清らかな天の雪水が注がれますように ISBN978-4-8120-2162-0 本体2000円(+税)
「ね」の上の文字は何とよむ?「死ね」と書いたメールがある日、きみに届く。死という文字を覚えないうちに、いじめで、戦争で死んでいく子供達がいる。 ISBN978-4-8120-2160-6 C0392本体1800円(+税)
行こうか、行くまいか。形ばかりの自問をする己に苦笑しながらさてと、旅立ちの支度を始める。 俳句から詩へ。自由律から定型へ。自在に異種ジャンルを往還する試み。 ISBN978-4-8120-2146-0 本体2000円(+税)
ものさし、柱、かたつむり、ひまわり……… ひろせ俊子の詩は、日常の中に潜んでみえない事物を直視する。動かないものをことばで動かし、語らないものを無言で語らせ、読者はドキドキ、ワクワク、どの詩もさいごの一枚のカードを抜くまで話しの結末は分からない。日常の一こま一こまを、透徹したことばで磨き抜いた待望の詩集。中村不二夫 ISBN978-4-8120-2161-3 本体1000円(+税)
遠藤敦子には、若くして予期せぬ不運な出来事が次々と襲う。その時々「生きていかなければ」と救いの手が差し伸べられる。絶望の淵にあって、諦めず、いのり、明日に希望をもち続けてきた詩人のことばが光る。他者への信頼を軸に、慎ましく編まれた詩集『禳?』は、生きとし生けるものへの慈愛の目に充ちている。中村不二夫 ISBN978-4-8120-2164-4 本体2000円(+税)
言葉がひらり ひらりひっくり返って飛んでいる言葉がすい すい風にのって飛んでいる ひっくり返したのは風にのせたのはたれ?わたしあなたいいえ いいえ言葉はひとりで勝手に飛んでいるの「言葉勝手」より ISBN978-4-8120-2182-8 本体1500円(+税)
妻はもう悲しみの中にしかいない美しい寝顔のまま、海まで流されていく亡き妻のため、詩人は言葉で一艘の舟を描き加えた。ひとり旅立つ者を悼む、清冽な湧水を思わせる魂の挽歌。 ISBN978-4-8120-2149-1 本体1600円(+税)
緘黙した世界は近づきながら遠ざかる ISBN978-4-8120-2152-1 C0392本体2000円(+税)
賢さん あぶねさいかちの棘だの なんだの世の中惑わすもの いっぺある――追懐「さいかち」より ISBN978-4-8120-2171-2 本体2000円(+税)
旧サイトへ新刊情報ページを見る