2018年3月更新
詩集『顔を洗う』
中村友子/著
しらじらと光がこぼれる
胸いっぱいに呼吸する
透きとおった水をすくって顔を洗う(「朝」部分)
日々の生活を静かに見据えて、生きる喜びを花や生き物を通して語っている、しっとりした中村友子の第一詩集である。
(菊田守)
ISBN978-4-8120-2408-9
定価 本体2000円+税
発行日 2017年11月25日
詩集『アルツハイマー氏』
市川愛/著
何かがあった 私たちの力では制御できない
病いに翻弄された日々の中にも
晴れやかでない人生の流れにも
ポエジーの浮かぶ瀬はあったのだ
ISBN978-4-8120-2407-2
定価 本体2000円+税
発行日 2017年11月3日
詩集『天から沙が…』
平野秀哉/著
砂は堕ちる
そして
砂は舞い上がる
創造された砂の斜面を
人は
礫のように舞い堕ちていく
ISBN978-4-8120-2404-1
定価 本体2000円+税
発行日 2017年11月1日
詩集『光いずこに』
岸本嘉名男/著
詩を想いながら
詩で生きるのではなく
「詩を生きる」と表現したい
ISBN978-4-8120-2392-1
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
詩集『新梁塵秘抄』
水崎野里子/著
歌ってよ
忘れ果てた
私たちの先祖の歌を
埋もれ果てた
焔と灰の歌を
ISBN978-4-8120-2393-8
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
『西岡光秋全詩集』
西岡光秋/著
人の孤独と愛の悲しみを汲み上げ、思索し、うたうあなたの抒情詩群は、この時代の「悲のうた」の典型として多くの人々の記憶に刻まれていくでしょう。(石原武「序文」より)
人間の初原的な愛と罪についての深い洞察にみちた西岡光秋の足跡[既刊詩集前編完全収録]六十余年の詩業ここに集結!
ISBN978-4-8120-2383-9
定価 本体6000円+税
発行日 2017年8月28日
詩集『月光苑Ⅵ』
大原鮎美/著
物語を一つねだろう結末の無いやつを
これから永い眠りに入るが
きっと解いて帰って来るから
書き継がれる詩篇に終りはない。
円熟の第六弾出来!
ISBN978-4-8120-2388-4
定価 本体1600円+税
発行日 2017年9月1日
エッセイ集『よしなしごと』
西岡寿美子/著
青大将やハクビシンとのお隣り付き合い、行商人の「触れ売り」の声、
思わず顔の赤らんだ「大ポカ」……。
らちもない話なのに、なぜか忘れられないよしなしごと。
高知市周縁部の集落に残る、豊かな自然や人情をテーマに、
詩誌「二人」に半世紀余にわたり書き継がれた、軽妙洒脱なエッセイ。
ISBN978-4-8120-2379-2
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月15日
詩集『ひぐらし』
門林岩雄/著
なにかの拍子に
こころの窓が開いたら
詩ができる
ISBN978-4-8120-2385-3
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月15日
詩集『野ばらの変遷』
比留間美代子/著
天国に住まう夫、在りし日の祖父母や父母、弟妹、靖国に眠る叔父……。雨の日も風の日も、花を愛し、花に愛され続けた詩人の庭から、生者と死者の命の物語が聞こえてくる。
(中村不二夫)
ISBN978-4-8120-2382-2
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月15日
現代詩の新鋭33 詩集『反射率』
広居歩樹/著
いま ニュートリノが通り過ぎたよ
うまれかわっても
いっしょに
ならんで
そらをみよう
ISBN978-4-8120-2389-1
定価 本体1800円+税
発行日 2017年9月20日
詩集『水びたしの夢』
加藤思何理/著
すべての本は
新しい傷口のように
開かれていなければならない
ISBN978-4-8120-2381-5
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月20日
詩集『シバテンのいた村』
西岡寿美子/著
「見るべきほどのこと」は既に見尽くす齢まで、
おぼつかぬ足取りで、よくぞ迷い歩いてきたものだ。
歌うともなく語るともなく、円熟の境地に立って、
野生の生き物や幼い者との交流から、
「生きる」ということの意味を問いかける。
ISBN978-4-8120-2380-8
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月25日
詩集『標本づくり』
鷲谷みどり/著
どこかに もうひとりの私がいる
彼女はいつまでも 私の知らない今日のことについて 語り続ける。私は剥製室にこもって 彼女のとある一日の標本をつくりあげる。そうして私達は やっと一日を生きた気になり 安心して眠りにつくのだ。青白い死の味を 口いっぱいにほおばりながら。
ISBN978-4-8120-2386-0
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
詩集『無花果のうた』
荒木忠男/著
華麗な花は咲かないが、
時が熟せばたわわな実をつける「無花果」にも似て、
荒木忠男の詩には朴訥な味わいがある。
どの作品も豊かな季節感に彩られ、
四季折々の風物の中に人生の含蓄が込められている。
ISBN978-4-8120-2391-4
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
詩集『虹色の感嘆符』
日原正彦/著
ぼくはぼくのふりあおいできた様々な空の秘密を
君に全てみせてあげる
だから君も君が身につけてきた
あらゆる色あいの空を脱ぎ捨ててぼくにみせてくれたまえ
ISBN978-4-8120-2397-6
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
詩集『入り口と出口のあいだで』
一瀬なほみ/著
ここには 地に堆積されていく無数のものたちが ある
ISBN978-4-8120-2398-3
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
詩集『詩神たちへの恋文』
万里小路譲/著
読むことから書くことへと
変容する自己の内省がここにある
敬愛する詩人たちとの対話とオマージュ
稀有なハーモニーを醸し出す出色の書!
ISBN978-4-8120-2395-2
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
詩集『バス停にて』
森口祥子/著
春が来たら
何か新しいことを始めてみようと
凍えた心を組み替えようと
心待ちしているのだから
ISBN978-4-8120-2396-9
定価 本体2000円+税
発行日 2017年9月30日
選詩集『虚空のうた』
清水榮一/著
年をとるということは新たな経験、
混迷の海ををわたり行くことなのか、
残された時間を路傍の花の佇まいで、
ひっそりと寡黙に生きていきたい。
ISBN978-4-8120-2394-5
定価 本体2000円+税
発行日 2017年10月7日