2021年9月更新 


詩集『午後二時の旅人』
伊丹悦子/著

伊丹さんは最近になって詩作活動を再開した。
伊丹さんの詩の特徴は、二十年の歳月を経て、
何も変わっておらず、いかなる詩的対象であっても、
人や物が作者の恣意的感情に支配されず、
自在で開放された言語空間をもっていることにある。
はたして、このようにあらかじめ詩を書くことが目的化されず、
詩は生まれて来ることなどあるものなのか。
しかし、これが伊丹さんの詩法なのである。
(中村不二夫・解説より)
ISBN978-4-8120-2622-9
定価 本体2000円+税
発行日 2021年9月30日


詩集『花信風』
山本光一/著

山本光一の詩は生きとし生けるものに、無条件でやさしい。愛を想う詩人の心は勁く折れない。詩集『花信風』は練達の和菓子職人への日常的「変身」に加え、戦時下の学徒、兵士たちの運命につよく感応、新境地を開いている。パンでミック下、愛の過剰と欠乏、そんな不安な時代に生きる人のために編まれた詩集。
(中村不二夫)
ISBN978-4-8120-2634-2
定価 本体2000円+税
発行日 2021年8月20日


詩集『おだやかな洪水』
加藤思何理/著

洪水には二種類ある。
ひとつは、家もクルマも街路樹も
あるいは学校や市場や天文台や水族館も
すなわちは眼前のあらゆるものを押し流す
烈しく巨大な洪水だ。
そしてもうひとつは
実におだやかなそれ。
あまりに静かな洪水ゆえに
けっして何も押し流すことはない。
ただ、ぼくたちの頭と心
をのぞいては。
ISBN978-4-8120-2635-9
定価 本体2000円+税
発行日 2021年9月17日


詩集『朝のメザシ』
天木三枝子/著

日常をしんしんと緊密に肉体化し、その深淵をいきいきと巧みにとらえて、極めて重厚な造形を得ている。おのれの清浄なる健康さに、輝いている。
(冨長覚梁)
ISBN978-4-8120-2636-6
定価 本体2000円+税
発行日 2021年9月15日


詩集『民族の鼓動』
河合祥一/著

両手を大きく広げ
大鳥のように
飛び立ちたいと
考えたことがあるか
自由に飛び回り
瞬く間に
かつて暮らした
田舎に舞い戻り
鳥瞰する
ISBN978-4-8120-2640-3
定価 本体2000円+税
発行日 2021年9月18日